そもそも少林寺拳法ってなに?
「少林寺」って聞いちゃうと、カンフーみたいな中国の武術を連想する人は多いと思います。
うん、当の編集者も入る前は、そう思っていました。
でも、実は、少林寺拳法って日本発祥の武道なんです。(「トリビアの泉」でもネタになったらしいよ。)
意外だね。(でも、少林寺とつくだけあって多少は中国の少林寺とも関係あるらしいですね)
写真は、香川県多度津町って所にある少林寺拳法本部です。(春に合宿に行けます)
では、実際にどんな武道なのかみていきましょう。
少林寺拳法は、空手の突き・蹴りのようないわゆる打撃系の「剛法」と呼ばれるものと、
柔道や合気道のような投げや間接技などの護身用(手首や胸ぐらなどをつかまれた時)の柔術のような「柔法」があります。
←剛法だよ〜ん
←柔法っていうんだ
だから、ガッツリ打撃系格闘技をやりたい人も、
夜道が怖いから護身術を身につけたいなっていう人も
どんな人でも少林寺拳法はOKなんです!
よく新歓している時に新入生の人から、
[Q1]、なんか武道系だとガッチリでマッチョみたいなタイプじゃないときついんじゃないですか?
[Q2]、少林寺拳法もやったこともなけば、武道系すらやったこともないんですが、大学から始めて大丈夫なんですか?
とか、よく訊かれました。
答えは、「全然問題ありませーん!」
[A1]、少林寺拳法は、相手の攻撃してくる力をうまく利用して攻撃(反撃)するので、むしろ普通の体型の人のほうが無駄な力が入らずにできるので、体格は気にしなくていいんだよ。
大会でも、多くの人は、普通の体型なんですよ。
[A2]、少林寺拳法を大学でやっている人の多くは、他の武道と大きく違い、少林寺拳法自体を大学から始めた人がほとんどなんです。だから、心配ご無用!!
あと、大学から始めても、2年生の6月頃には、初段を取ることができ、黒帯になれちゃうんです。(4年間続ければ、最高で3段の取得ができます)
これは、資格の1つですから、就活の時に役に立つかも!(だし、少林寺拳法を大学でやっていたことは、アピールポイントにもなるしね!)
さて、1つ不安が解決したところで、いったい少林寺拳法には(学生大会で)どんな種目があるのか見ていきましょう!
大会種目
少林寺拳法の種目は主に「演武」と「運用法」にわかれます。
【演武】
演武とは、それぞれが習っている級または段までで習った技を使い、ほぼ自由に構成を組み立てて、技術や表現(美しさ・気迫・構成など)を競い合います。
◇組演武
少林寺拳法のメインとなるのが、この「組演武」!
2人ペアになって行う最も基本となる演武です。
◇三人掛
3人1組で行う演武のことです。
1人に対しての2人からの攻撃を想定して行うので、2人の相手を自分の視野から見逃すことなく、攻撃をかわして反撃や投げをする技術が必要になります。
◇団体演武
6人以上16人以下の団体で行う演武のことです。
投げが一斉に決まった時の迫力は何度見てもすごいものがあるよ。
◇単独演武
相手を想定して1人で行う演武のことです。
一定のスピードで、正確に美しくと突き・蹴りなどをする技術が必要になります。
【運用法】
剛法(打撃系)の実戦形式での種目です。
ただ、K−1のような打撃系対戦ではなく、次の点が大きな特徴です。
●フェイスガードやボディープロテクター(胴)などを着用すること。(だから、女性でも安心してできます。)
●攻者(攻撃を行う側)と守者(攻撃を受けて反撃する側)になり、1分間行った後、それぞれ交代して行います。
●KOなどではなく、打撃の有効性によって「有効」「技あり」のポイント制で行われます。
以上が、他の格闘技と違う大きな点かな。
なんか、こんなにルールがあって難しいって思うかもしれませんが、
やってみればそんなに難しく考える必要は全くありません。
意外と、普通の打撃系の格闘技と同じですよ。
だし、きれいに決まった時のボディープロテクターのなる音は結構サイコーですよ。